「がん対策市民協働プログラム」に、クールカフェ提案のプロジェクト「お友達と『話そう!受けよう!』乳がん検診」が採択されました。
がん対策市民協働プログラム
http://ganseisaku.net/archives/topics2/20090712.html
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(以下、PDFより1~2ページと11ページを引用)
地域発:がん対策市民協働プログラム~3年間で3万人の命を助けよう~
プロジェクトのポイント● 日本医療政策機構※1がん政策情報センター※2は、各地域のNPOなどと3年間1件最大で1,100万円(3年間の合計)の協働事業を実施する
● 患者関係者/市民主導で、地域の医療関係者や行政などとチームを組み、地元密着型がん対策向上プロジェクトとして進行する
● 北海道から沖縄まで、全国11地域12プロジェクトを採択
● がん対策のモデル地区を生み、全国への波及を目指す
がん政策情報センターは、各地域のNPOなどと1件最大1,100万円(3年間の合計)の協働事業を実施するがん政策情報センター(センター長: 埴岡健一)は、「地域発:がん対策市民協働プログラム」を8月1日に始動する。これは、患者関係者/市民の手による地域発のがん対策プロジェクト。主に(1)がん診療の質の向上、(2)がんの早期発見、(3)がんの予防(たばこ対策を含む)、の3つの観点で取り組みを行う各地域の特定非営利活動法人(NPO)などを支援する。
このプログラムは、現在進行中の国のがん対策推進基本計画と都道府県のがん対策推進計画の趣旨に合わせ、がんによる死亡を3年間で3万人減らすことを目的としている。また、各地の優れた取り組みに対して、がん政策情報センターが、資金面で支援を行うだけではなく、事務や広報の補助などの協働により、地域内での横断的な連携の発展を促進する。各地域のプロジェクトがモデル事業となり、好事例として全国で共有され広がることを目指す。
患者関係者/市民主導で、地域の医療関係者や行政などとチームを組み、地元密着型がん対策向上プロジェクトとして推進する厳正なる審査の結果、63件の応募中12件を採択。地域は北海道、宮城県、東京都、山梨県、滋賀県、岐阜県、大阪府(2プロジェクト)、広島県、愛媛県、高知県、沖縄県の11カ所である。各プロジェクトは地域の関係者や協力者とチームを結成し、地元密着型でプロジェクトを進める(各プロジェクトの概要は後述)。
がん政策情報センター長の埴岡健一は、「都道府県の実施するがん対策の推進力は弱い状況にある。がん対策は地域ぐるみで取り組むことが重要である。患者関係者/市民が主導し医療関係者や行政など、地域の関係者を巻き込んで実施される各プロジェクトは、対象地域に大きな効果をもたらす可能性がある。ここから生まれたモデル的な事業が全国に広がり、地域格差の解消に貢献することを期待したい」と述べており、今までにない試みとして、その成果が期待される。
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■大阪府
プロジェクト名
「お友達と『話そう!受けよう!』乳がん検診」
プロジェクトの概要
乳がんについて友人と学ぶきっかけを提供するために、啓発イベント『検診クチコミ・プロジェクト』を実施する。プロジェクトでは友人に乳がんについての冊子を配布するリーダーを公募。選ばれたリーダーには「啓発キット」として乳がん手帳や検査手帳など、オリジナルの冊子を提供する。
プロジェクトの目的
検診についての情報を提供するだけではなく、乳がんの全般的な知識を提供することで、治療の自己決定を支援し、乳がんと診断された方を支えあうコミュニティを築くことをめざす。
主な実施/参加団体
クールカフェ、虹の会、茶屋町ブレストクリニック、スタジオアイズ、こぐま文案社、クリエイトシステム、セコットランド、275研究所
代表者
廣田 好美(ひろた よしみ)〔クールカフェ 代表〕
プロジェクトのポイント
クチコミという媒体で乳がんについて学びの場を提供することで、治療情報のみならず生活面など様々な点で、市民が求める情報ニーズを満たそうとする企画。